2025年11月4日火曜日

「おもちゃ修理講座」を開催しました

 11月1日(土)に中央公民館で「おもちゃ修理講座」を開催しました。

この講座は「壊れたおもちゃをご家庭で治す」手法を知ってもらおうと中央公民館主催、流山おもちゃ病院共催で実施しました。

受講者は7名(うち、女性2名)で作業工具の電池チェッカー、ドライバーセット、ラジオペンチは参加費で賄い、教材となる壊れたおもちゃはおもちゃ病院で収集したものを一人当たり8個程度を配布して作業に入りました。

この収集した壊れたおもちゃはおもちゃ病院開院時にお客様から「壊れた、子供が成長して使わなくなった等」の理由で持ち込まれたものです。

おもちゃ病院は日常、リサイクル・リユース・リデュースの3R活動の一環として取り組んでおり、お客様から持ち込まれた壊れたおもちゃを収集しています。

従って、壊れてしまったおもちゃの内、構造や部品構成の簡単なおもちゃであればご家庭で治すことができるように企画しました。


まず、講師ドクターより作業工具の使い方とおもちゃで多く発生している「動かない、鳴らない、光らない、外装の破損」の症状とその主な原因について説明がありました。

サポートドクターとマンツーマンで手始めに構造の簡単なプラレールから着手し、分解、不良箇所の把握と処置、組み立てその確認のためテストレールで走らせ完成となります。

日頃、ドライバーなど使用していないため、ぎこちない手の動きでしたが段々とスムースな動きとなりました。


次はレッカー車や童謡盤などの音と光の出るおもちゃに移り、スピーカやLED回路の断線の補修です。スピーカ端子でのハンダ付けを行うのですが、初めてハンダこてを持つ手が少し震えているように見えました。

このように色々な不良のおもちゃを3〜4個治す実践をし、それらは各自持ち帰っていただきました。


受講者のみなさん、4時間にわたる講座にお疲れ様でした。

ありがとうございました。

この修理講座の実践にて、

・ご家庭で発生した壊れたおもちゃを少しでも治していただければ幸いです。

・交換部品がない、構造が複雑なおもちゃは最寄りのおもちゃ病院にご持参ください。

・おもちゃ病院開院時にサポートドクターがお手伝いしますので、お客様自身で修理しませんか。



(再生に少し時間がかかります)

                      












2025年8月15日金曜日

おもちゃの「電池まわり」の不具合について

流山おもちゃ病院をいつもご利用ありがとうございます。
「動かない」「鳴らない」「光らない」と言われて壊れたおもちゃが持ち込まれます。
私たちは問診で症状をお聞きしながら、まず電池ボックスから調べます。
2024年度の流山おもちゃ病院の診療実績より総計1,681個のおもちゃの内、電池に起因する
不具合が15%、電池容量不足が10%ありました。ここで不具合とその症状をご紹介します。
(電池の種類と特性については「社団法人・電池工業会」HPより抜粋)


A.  おもちゃで主に使用する電池は次の種類があります。
①マンガン乾電池UM(定格1.5V)
  アルカリ電池に比べパワーが弱く、小電流のラジオや時計に最適 
②アルカリ乾電池LR(定格1.5V)
  マンガン電池に比べパワーが強く、モーターを使用するおもちゃに最適
③角形アルカリ乾電池6LR61(定格9V)
  主にラジコンの送信機に使用されている
④ニッケル水素充電式電池Ni-MH(定格1.2V)
  消耗すれば充電して再使用できる。最大電圧がアルカリ電池に比べ80%なのでパワー弱い
⑤アルカリボタン電池LR(定格1.5V)  CR(定格3V)
  筒型電池に比べ容積が小さく、パワーが弱く、時計や小型おもちゃに最適
⑥リチュームイオン電池IC(定格3.7V)
  消耗すれば充電して再使用できる。小型でパワーが強く、携帯電話やカメラに最適。
  機械的衝撃により発火する可能性があります。
      







B.  電池まわりの不具合は次の症状が見られます。
①電池容量不足
 本体に使用推奨期限が印刷されていますが、使用負荷状況により
    電池容量は減り、回路電圧が定格値より概ね80%になるとおもちゃ
 は動作しなくなったり、不安定になります。
→この電圧は電池チェッカー(右の写真)で確認しなければなり
 ません
 (電池チェッカーは家電量販店、ホームセンターで購入できます)
②電池の液漏れによる電池端子の腐食
 電池は寿命末期になると使用していなくても内部の化学
 反応(過放電)により内部ガスが発生し(ー)端子側より
 放出します
 このガスにより電池端子は錆びます。この錆を放っておくと基板まで侵食します。
          
      液漏れにより錆びた電池端子         緑青が付着した基板
→電池端子は錆びると通電しないのでヤスリまたは(ー)ドライバーで除去して 
 ください。
→液漏れした電池は自治体の基準により処分してください。

③ボタン電池は構造上、液漏れはありませんが劣化すると内部ガスにより
 外缶が膨らみます。
→外缶が膨らんだ電池は寿命なので自治体の
 基準により処分してください。





④電池端子の接触不良
 通常(+)端子は凸型金属、(ー)端子はスプリングまたは平板金属になって 
 います。
 この(ー)側の平板金属は電池の脱着を繰り返していると緩んで電池との接触
 不良になるので、この平板を曲げ戻してください。

 ***おもちゃに電池を装着し使用する際、このHP内の「電池の正しい使い方」を読んで
    いただき、不具合を起こさないよう楽しくおもちゃで遊んでください***
 

2025年6月9日月曜日

「セントラルパークフェスタ&感謝祭2025」に出展しました

「セントラルパークフェスタ&感謝祭2025」は6月8日(日)に流山市生涯学習センターで 開催され、延べ約5,000人の子ども達やご家族が楽しまれました。



流山おもちゃ病院は本館2階で子ども達のため、おもちゃ病院を開院し、持ち込まれたおもちゃを修理するとともにプラレール広場を開設し、子ども達は好きな列車を選んで自由に走らせていました。



プラレール広場は混雑を避けるため50分以内に制限して次の子ども達に交代制としました。
                   このおもちゃ病院もスタンプラリーに参加しており、沢山の子ども達がスタンプシートを持って来られました。


来場した子ども達は延べ56名、修理したおもちゃは32個でした。






なお、おもちゃ病院は市内の15会場で定常的に開院しています(修理のみ)ので、HPをご確認の上、最寄りの会場にお越しください。







2025年5月6日火曜日

「セントラルパークフェスタ&感謝祭 2025 」 が開催されます

 「セントラルパークフェスタ&感謝祭 2025」 は 6月8日(日)流山市生涯学習センター(流山エルズ)で開催されます。

このイベントはコロナ禍で休止していましたが昨年より市生涯学習センター、市民活動推進センター主催で再開されるものです。

流山おもちゃ病院は本館2階で開院していますので、ご家庭にある壊れたおもちゃを持ち込んでいただければ無料(部品代は実費)で修理いたします。

会場内の他コーナーで遊んでいる間、楽しんでいる間に治しますよ!!!

また、「プラレール広場」も併設しますので、好きな列車を選んで思う存分プラレールを走らせて下さい。


プラレール広場(参考)

2025年4月7日月曜日

診療科目とその実績です(2024年度)

 流山おもちゃ病院をいつもご利用ありがとうございます。
 おもちゃ病院では治療完了時にその都度、診療カルテを作成し、治療内容を保存しています。 
診療科目としては下表の様に分類し、今後の治療や部品の調達の参考にしています。
 2024年(1月〜12月)の診療実績は2月のホームページに記載していますが、
 2024年度(2024年4月〜2025年3月)の 診療実績は開院回数146回、診療個数1,681個となりました。

 この診療個数の診療科目がまとまり、下図(グラフ)の通りとなりました。
 診療科目の構成比率は数字の大小はありますが、毎年同じ傾向です。 
この内、循環器科が35.5%あります。これは電池の液漏れによる電池端子の錆や錆が進行して基板に至る障害です。
 その次に多いのが電池容量不足による動作不良です。
 


電池の管理はご家庭でできますので、ご協力お願いいたします。

 おもちゃを使用しないときは電池を取り外しておきましょう。

















2025年2月2日日曜日

2024年(1月〜12月)の診療実績です

流山おもちゃ病院をいつもご利用ありがとうございます。

 2024年(1月〜12月)の診療実績がまとまりましたのでご報告します。


新型コロナ禍も鎮静していて、年間総個数は1,763個、開院回数あたりの平均診療個数は11.8個となり、コロナ禍前に戻りつつあります。

私たちドクターは感染防止に留意して診療していますので、ご来院のお客様は従前に変わらずご利用ください。





2024年のイベント参加は下記の通りあり、ご協力ありがとうございました。

・テレビ朝日の取材(クリーンセンター)1月

・プラレール広場IN森の図書館     4月、12月

・セントラルパークフェスタ      6月

・南流山オータムフェア         11月

・初石公民館クリスマス会        12月